ユネスコエコパーク

更新日:2024年02月01日

ユネスコエコパーク(生物保存地域)の文字と、緑豊かな山々が連なり、手前に紅葉が広がっている自然豊かな風景写真

ユネスコとは…

国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)の頭文字をとってユネスコ(U.N.E.S.C.O.)といい、諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関です。
奈良県、三重県の2県にまたがる「大台ヶ原・大峯山ユネスコエコパーク」は、ユネスコにより1980年(昭和55年)に「志賀高原」(群馬県、長野県)、「白山」(石川県、岐阜県、富山県、福井県)、「屋久島」(鹿児島県)と共にユネスコエコパークの指定を受けました。

生物圏保存地域(国内呼称… ユネスコエコパーク(以下エコパーク))とは

生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的とし、生物多様性の保護・保全と、自然と人間社会の共生に重点が置かれたもので、1976年(昭和51年)にユネスコが開始した事業です。
エコパークの登録総数は、117カ国、621地域あります。日本では1980年(昭和55年)に登録された4箇所と、2012年(平成24年)に登録された「綾」(宮崎県)の計5カ所があります。

エコパーク認定基準が見直しに…

ユネスコは2008年(平成20年)~2013年(平成25年)の間に、登録にあたっての新しい方法を定めるとし、日本は2011年(平成23年)9月に登録審査基準を定めました。
これにより、既存のエコパークにおいても次に説明する、3つの機能を持つ地域を各々区域設定する必要が出て来ました。(現在は、「移行地域」が無い。)

エコパークの機能

登録には3つの機能が必要になります。

  1. 保存機能…生物多様性の保全上重要な地域であること
  2. 経済と社会の発展… 自然環境の保全と調和した発展の国内外のモデルとなる取組みが行われていること
  3. 学術的研究支援…調査や研究、教育や研修の場を提供していること

(注意)個々の機能は独立のものではなく、エコパークの機能を相互に強化する関係です。
この3つの機能を達成するためエコパーク内に次の3つの区域を設定します。

  1. 核心地域…文化・自然遺産として厳格に保護・保全される地域
  2. 緩衝地域…核心地域の保護のために利用を制限されている地域
     (教育や研修、環境への配慮をした観光地として利用)
  3. 移行地域…地域社会や経済発展が図られる地域(居住区)
エコパークの地域区分

エコパークの中の上北山村は…

「大台ヶ原・大峯山ユネスコエコパーク」の範囲は吉野熊野国立公園の北部地域の部分と重なっており、奈良県五條市、天川村、川上村、上北山村、下北山村、十津川村及び三重県大台町、の7市町村からなります。本エコパークの「核心地域」(コア)は「大台ヶ原」であり、上北山村は、真に中心と言えます。
また、西原を中心に村の三分の一以上の面積が「緩衝地域」として含まれています。
今後は、残る地域、河合・小橡・白川・西原の集落や東の川方面等、村全域を「移行地域」として申請して行きたいと考えています。

現在の「大台ヶ原・大峯山ユネスコエコパーク」の範囲の地図

大台ヶ原・大峯山ユネスコエコパーク保全活用推進協議会

関係する7市町村と協議を進め、平成25年1月17日(金曜日)に大台ヶ原・大峯山ユネスコエコパーク保全活用推進協議会を設立しました。

今後…

ユネスコが実施する生物圏保存地域(国内呼称:ユネスコエコパーク)に関して、平成27年8月24日に開催されました、日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏(MAB)計画分科会において、「大台ヶ原・大峯山・大杉谷」(奈良県・三重県)の拡張登録について、ユネスコに推薦されることが決定されました。
今後、日本ユネスコ国内委員会からユネスコに推薦書を提出し、平成28(2016)年3月にペルーで開催されるユネスコMAB計画国際調整理事会において、拡張登録の可否が決定される予定です。

手前にふわっとした白い花が咲いた木々が立ち、周辺を緑に囲まれた大峯山の写真

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